伊勢 宮川の水害・治水の歴史紹介 山田奉行所記念館で企画展 三重

【江戸時代の宮川の水害や治水に関する資料が並ぶ会場=伊勢市御薗町上條の山田奉行所記念館で】

【伊勢】三重県伊勢市御薗町上條の山田奉行所記念館で、市内を流れる宮川の水害と治水の歴史を紹介する企画展が開かれている。31日まで。火曜休館。

伊勢神宮外宮周辺の山田の町は、古くから宮川の洪水被害に見舞われてきた。同展では、江戸幕府の出先機関であった山田奉行所と住民の自治組織「山田三方会合」が、川の氾濫や治水にどう対応してきたかを紹介。破断した堤防の修復に関する両者の取り決めや、江戸期の宮川堤防の形や構造などを関連資料で解説している。江戸時代の代表的な風水害の年表を掲示し、中でも最大の被害をもたらした寛保元年(1741年)の洪水は、文献をもとにしたイラストなどで当時の状況を表わした。

また、平成16年の台風21号による洪水や土砂被害を伝える写真約30点も展示。宮川流域案内人として活動した故中森巌さんが、台風直後に宮川周辺地域で撮影した写真が並ぶ。

同館運営委員の中北幸宏さん(64)は「災害はいつ起きてもおかしくない。自然災害と向き合ってきた歴史を知り、過去の教訓を生かしてほしい」と話していた。