
【津】三重県津市の同市観光ボランティアガイドネットワーク協議会(会員13団体)の現地研修会が10日、同市芸濃町林地区であった。戦国時代の城屋敷跡や殿町、ミエゾウ化石の発見地などを「芸濃ふるさとガイド会」(竹尾正幸会長、会員25人)が案内した。
会員の資質向上を目的に開催し各団体から計47人が参加した。
参加者は5班に分かれ、同会会員の説明を聞きながら地区内の約3・6キロを2時間余りかけて歩いた。
天台真盛宗の閑翁寺からかつて林氏の居城が置かれた場所を経て長屋門などが残る殿町の町並みを巡った。桜の名所で知られる普門寺では高さ約3メートルの大日如来座像や11面観音立像などを見学。国の登録有形文化財の旧明村役場や大正7年にミエゾウの化石が見つかった場所なども回った。
「安濃ガイド会―草陰―」の上村佐和子さん(74)は「林地区を回ったのは初めてだが歴史あるお寺がたくさんあり感心した。参加してよかった」と感想を話した。