津 橋本さんが作品展示 コロナ禍表現した油彩画も 三重

【作品を紹介する橋本さん=津市中央の三重画廊で】

【津】女流画家協会会員の橋本とも子さん(68)=三重県亀山市江ケ室=の個展が10日、津市中央の三重画廊で始まった。コロナ禍で表現のあり方に思い悩みながら描いた油彩画など大小43点を展示・販売している。14日まで。

橋本さんは亀山市出身で武蔵野美術大大学院を修了後東京を拠点に活動。現在は東京と亀山市を行き来し教室での指導と自身の制作をしており同画廊では4年ぶり3回目の個展となる。

高さ約1・9メートルの細長いキャンバス3枚に女性を描き、びょうぶに仕立てた「華縁起図屏風―天竺への路」は、探究を重ねた地塗りに油彩を重ね透明感を出した。群れ飛ぶチョウを描くシリーズ「WAVE2020」の「罠」はクモの巣と重ねて身動きのできないコロナ禍を表現したという。

橋本さんは昨年東京で予定していた個展を中止した。「『絵なんか描いても』と『描かなくては』の思いを行きつ戻りつ揺れた試練の一年だった」と振り返り「創作者としてより高き表現をするよう努めた。発表の場があることの喜びを感じている」と話した。