県職員も自治会長に謝罪 津市職員が訪問促す 三重県議会予決常任委

【令和3年度当初予算案の総括質疑=三重県議会議事堂で】

三重県は10日の県議会予算決算常任委員会(杉本熊野委員長、50人)で、津市から補助金をだまし取ったとして詐欺容疑で逮捕された相生町自治会長の田邊哲司容疑者(60)に対し、複数の県職員が謝罪をした案件があったと明らかにした。津市職員が県職員に田邊会長への訪問を促していたことも発覚した。稲森稔尚委員(草の根運動いが、2期、伊賀市)への答弁。

県によると、謝罪したのは津保健所の保健衛生室長(当時)ら3人。平成26年度に犬のふんの苦情対応を巡って「職員の毅然とした対応」が田邊容疑者に「不快な態度」と受け止められて謝罪したという。

また、県職員らは謝罪した当時、津市職員の依頼で田邊容疑者を訪問していたという。この場には市職員も同席した。金品などの要求はなく、県は「不当要求行為には当たらない」としている。

この日の総括質疑で、加太竜一医療保健部長が職員への聞き取り結果として報告した。職員の謝罪は「この一回限りだった」とした上で「不当要求行為としての対応は行われていない」と説明した。

また、不当要求の対応策を問われた紀平勉総務部長は、要綱や手引き、不当要求防止責任者を設けるなどして対応していると説明。「組織としての対応ができるようになっている」と説明した。

これに対し、稲森議員は県職員が不当要求行為として県に報告した件数が年間で10件程度にとどまっていると指摘。「不当要求防止の制度が機能しているのか疑問。認識が甘いのではないか」と訴えた。