炭化した本尊、一般公開 鳥羽大庄屋かどやで50点 三重

【炭化した十一面千手観音菩薩像の頭部や手足などを紹介する江﨑さん=鳥羽市鳥羽の大庄屋かどやで】

【鳥羽】三重県鳥羽市鳥羽の金胎寺でこのほど見つかった室町時代の作とされる本尊の十一面千手観音菩薩像や薬師如来坐像などの一般公開が、近くの観光交流施設「鳥羽大庄屋かどや」で開かれている。14日まで。

同寺は平成7年に火災に見舞われ、本尊などは焼失したと思われていた。しかし、昨年末に寺の奉賛会員で鳥羽郷土史会会員の江﨑満さん(72)=同市安楽島町=と住職の長谷密賢さんが、敷地内の庫裏(くり)の中を整理していたところ、炭化した本尊や仏像など約200点を発見。中でも薬師如来坐像は平安時代の作とされ、損傷が激しい状態ながら、同市内に残る仏像として最古のものだという。

会場では、今回見つかった本尊の十一面千手観音菩薩像の頭部や手足の一部と薬師如来坐像をはじめ、約1年前に発見された江戸時代の仏具など計約50点を初展示した。

本尊などは炭化しているため、処分したほうがいいという声もあったという。江﨑さんは「形が残っているだけでも意義がある。元の姿は見ることはできないが、ご本尊の面影を多くの人に共有してほしい」と話していた。