
【鈴鹿】三重県鈴鹿市南長太町の県天然記念物「長太の大クス」をテーマにした「大楠が見える風景写真展」が8日、同市役所市民ギャラリーで始まり、公募作品を含めた計37点を展示した。14日まで。
市内の箕田、若松公民館写真サークルで活動する会員有志ら9人による同展実行委員会(宮地昭実行委員長)が主催。大クスの保護と周辺環境や景観保全を呼びかけるため、今年で2回目の開催となる。
公募の4人を含めた計13人が、昨年撮影した作品を中心に1人1―5点ずつ出品。枝が折れ、落雷の被害を受けた様子を捉えた作品や、刻々と表情を変える四季折々の風景とともに、たたずむ大木の姿を写した力作の数々が並ぶ。
作品は貴重な記録資料として残しており、昨年の同展出品作品は、インターネットから「大楠が見える風景」「2020」で検索すると閲覧できる。
宮地実行委員長(73)=同市北長太町=は「大クスを守りたいという気持ちで活動している。展示を通じて、少しでも多くの人に関心を持ってもらえれば」と話していた