津市 強要対策「思い及ばず」 盆野副市長ら証人尋問 三重

【津】三重県の津市議会は8日、特定の自治会に市役所が便宜を図ったとされる一連の疑惑を調査する特別委員会(百条委員会)を開き、盆野明弘副市長と南勇二文化振興担当理事を証人尋問した。職員が相生町自治会長への土下座や知人女性の経営するスナックの手伝いを強要されている疑いがあると知りながら対策を取らなかったことについて、盆野副市長は「思いが及ばなかった」と繰り返した。

この日の百条委では、職員が土下座などを強要されてきた行政対象暴力の経緯や詳細について調査。行政対象暴力に対応する立場にあった盆野副市長や自治会長との関わりの深い南理事を証人として招致した。

青山昇武委員(公明党議員団)は、総務部長時代に自治会長の知人女性が経営するスナックに通っていた盆野副市長を「早い時期から知りながら見て見ぬふりを続けていたというふうに見受けられる」と糾弾した。

盆野副市長は「当時はそこまで思いが及ばなかった」と弁明。職員が店内で働かされていても注意しなかったことを「昔は若い人が率先して店を手伝った思い出がオーバーラップしたのだと思う」と釈明した。

青山委員は「介入を容認した理由になる。総務部長だったときも、副市長になってからも手を打たなかったのは言語道断」と批判。盆野副市長は「今となってはその通りだと思う」と述べた。

一方、南理事は「私一人で反抗しても無理かなと思った」と述べ、相生町自治会長に3回土下座したと証言。盆野副市長には2回報告したと明かし「他部が関係する件については報告していない」と述べた。

次回は15日に開く。松下哲也中央市民館長、倉田智司検査担当参事、橋本直樹選管事務局次長を参考人として招致し、さくら湯の管理委託や相生町内の修繕工事の分割発注などについて調査する。