津市自治会問題百条委 前葉市長から贈答品 容疑者関係のスナック経営者に 三重

【盆野副市長と南理事に証人尋問する百条委=津市議会本会議場で】

【津】補助金を津市からだまし取ったとして、詐欺容疑で逮捕・送検された相生町自治会長の田邊哲司容疑者(60)=同市中河原=と関係のあるスナックの女性経営者に対し、前葉泰幸市長が昨年3月にプレゼントを贈っていたことが8日、明らかになった。同年2月14日のバレンタインデーの返礼品という。委員らは選挙区内の寄付行為を禁ずる公職選挙法に抵触する可能性を指摘した。

市役所が相生町自治会に便宜を図っていたとされる一連の疑惑を調査する市議会の特別委員会(百条委員会)が8日開かれ、青山昇武委員(公明党議員団)から盆野明弘副市長への証人尋問で明らかになった。

青山委員は「昨年3月14日、世間で言うところのいわゆるホワイトデーに田邊(容疑者の)事務所に前葉市長と盆野副市長からのプレゼントがあったと聞いているが、事実か」と尋ねた。

盆野副市長は「(田邊容疑者の)事務所に届いていたのかどうかは分からないが、確かに3月14日にホワイトデーのお返しをした」と証言。プレゼントの宛先は「スナックを経営する女性」であると説明した。

青山委員は、プレゼントについて「前葉市長と盆野副市長の2人の連名で返したのか」と追及。盆野副市長は「個別に1個ずつ渡している。市長の分は市長が購入していると思う」と語った。

盆野副市長の一連の証言に、小野欽市副委員長(改津クラブ)は「厳密に言えば、公職選挙法違反に当たる。これについて指摘する場は別にあるだろうが、大変重要な話を繰り返ししている」と指摘した。

青山委員は同日の百条委の終わりに「市長に疑義を持っている。しっかりと市長にも問うていきたい」と発言。委員の一部には、次々回の百条委に前葉市長に出席を求める方向で調整する動きもある。

前葉市長は取材に、百条委で指摘された疑惑について「社会的儀礼の答礼として、菓子を届けた。チョコレートを受け取るべきではなかったし、菓子を返すべきではなかったと反省している」とコメントした。