伊勢 人力車で焼き芋移動販売 カフェと連携、ユニーク企画好評 三重

【人力車の焼き芋移動販売をアピールする光勢屋の車夫たち=伊勢市本町で】

【伊勢】「人力車焼き芋はいかが」―。三重県伊勢市の伊勢神宮外宮周辺で、ユニークな人力車による焼き芋の移動販売が始まった。地元のカフェと、コロナ禍で苦境に立つ人力車が連携。地元産のサツマイモを窯で焼き上げた甘みたっぷりの焼き芋を、車夫たちが笑顔で売り歩き人気を呼んでいる。

外宮近くでASAFUKU CAFEを運営する「麻福」(同市本町)と、内宮周辺を中心に人力車で観光案内する「伊勢人力車 光勢屋」が、JR伊勢市駅前から外宮へ続く外宮参道一帯で今月末まで、期間限定で移動販売する。

新型コロナウイルスの影響で人力車を利用する観光客が半減する中「前向きに、おもしろいことやってみよう」と乗り出した。カフェで販売している焼き芋を、人力車に載せた保温ボックスで運び販売を試みたところ、周辺で働く人や地元住民から大好評。今月から、毎週火曜と金曜に本格販売を始めた。

焼き芋は、玉城町の玉城園芸で栽培、熟成した「紅はるか」を使用。カフェの窯でじっくり二時間半以上かけて焼き上げ、蜜がしみ出し甘みが濃厚でねっとりした食感が楽しめる。

移動販売を担当する車夫の玉山翔偉さん(23)は「反響が大きく、温かな声援もたくさんもらう。地元の人に喜んでもらえることがうれしい」と話す。

麻福の北村隆匡社長(43)は「人力車を通じて地域に一体感を生み出し、外宮周辺のにぎわいをつくって町を元気にしていきたい。次の新企画も考えてます」と話している。

販売は午前11時半―午後3時(雨天休止)。カフェから約1キロ圏内は、予約や配達も受け付ける。問い合わせは専用電話=050(3701)9728=へ。