移住と創業を組み合わせ 尾鷲でセミナー、15人が参加 三重

【移住と創業を組み合わせた初の「三重(ミエ)る創業セミナー=尾鷲市向井の県立熊野古道センターで】

三重県信用保証協会は28日、尾鷲市向井の県立熊野古道センターで、東紀州を中心に県南部への移住や創業に関心のある人らを対象に、移住と創業を組み合わせた初の「三重(ミエ)る創業セミナー」(県共催)を開いた。

人口減少などが深刻化する東紀州では、外部から積極的に移住者を呼び込みたい一方、就労場所の確保といった問題点もある。そこで、移住と創業を組み合わせることで定住しやすい環境を提示し、選択肢の一つにしてもらおうと開催した。

セミナーはもともと東京の三重テラスにも会場を設け、尾鷲会場とウェブで同時中継する予定だったが、新型コロナウイルスによる緊急事態宣言の延長に伴い、東京会場は中止した。

尾鷲会場には創業を検討する人ら15人が参加した。県の移住担当者から各種支援施策の説明があったほか、移住・創業に詳しいアーリー・バード代表取締役の三田泰久氏から創業資金の調達方法やその実情などの解説があった。三田氏は「一足飛びに移住ではなく、まずは2、3泊その地域に宿泊するとか、インターンシップに参加するなどし、ステップを踏みながら進めるのがいい」とアドバイスした。

実際に東京や埼玉などから東紀州に移住、創業した経験者が体験談も披露し、苦労した点ややりがい、楽しみなどを語った。東京から旧勢和村に移住し、現在は多気町でコーヒー店を開く男性は昨年、同協会が伊勢市で開いた創業セミナーの参加者。男性は「三重は奥ゆかしい県民性がある。人と人とのつながり、巡り合わせに助けられ、創業することができた」と語った。

参加者が三田氏や県、金融機関の担当者らに直接質問や相談ができる「車座ディスカッション」もあり、移住や創業について意見交換した。セミナーの模様は三重テラスのYouTubeチャンネルでも配信した。