3年生の思いも背負って 津商高・テニス部 2年連続全国選抜へ 三重

【3年生の(前列左から)北村結菜さん、中川桃さんのエールを胸に全国選抜高校大会の活躍を誓う津商テニス部の選手ら=2月、津市内で】

20日から福岡県で開催を予定する第43回全国選抜高校テニス大会(日本テニス協会など主催)の出場校男女各48校が決まり、三重県内からは昨年11月の東海地区大会男子優勝の四日市工と女子優勝の四日市商に加えて、女子・津商が選ばれた。新型コロナウイルスの影響で中止になった第42回大会に続く2年連続4回目の選出。主力の2年生らは晴れ舞台を踏むことなく卒業する3年生の分まで健闘を誓っている。

昨秋の東海地区大会は初戦で敗退したが、県新人大会は四日市商に次ぐ2位で7年連続の東海地区大会出場。コロナ禍で全国選抜に出場出来なかった3年生らが進学準備と並行して部活動に参加し、後輩を支えるチームワークも評価されて選考枠での出場を決めた。

3年生は中川桃さんと北村結菜さん。就学前からテニスに親しむ中川さんはダブルスで出場した高1の全国高校総体でベスト16に入るなど頭一つ抜けた存在。最上級生になるとシングルス1で絶対的な強さを見せた。卒業後は関西大に進む。

北村さんは中学時代に東海地区代表として全国中学生選手権に出場したダブルスの名手。津商でも団体戦の得点源として活躍した。春からは中京大に進学する。

2人も出場した2019年秋の東海地区大会は決勝で四日市商に敗れたものの準優勝。県勢の東海ワンツーフィニッシュは23年ぶりの快挙という。しかし年明けから急速にまん延したコロナの影響で全国選抜は中止に。目標を失い、一時ラケットを握る気力もなくなったという2人だが、大学でもテニスを続けることを決めてからテニス部の練習に顔を出すようになった。

部活動では下級生のラリーの相手をしたり、アドバイスを贈ることも。「後輩たちがまじめに取り組んでくれるので練習をしていて楽しかった」と北村さん。昨秋の県新人戦で準優勝し、7年連続の東海地区大会出場を決めた2年生で現主将の原唯華さんも「先輩たちが引き継いできた流れを崩したくなかった」と、上級生への思いを口にする。

北村さんは「今も1人になると泣きたくなる」。コロナ禍は全国選抜だけでなくインターハイ、国体と目標の大会をすべて奪った。志半ばで引退した同学年のチームメートを思うと「皆ともっと思い出を残せたと思うと悔しい」。

その思いは後輩たちに託す。「自分たちが経験できなかった全国大会で、自分たちの分まで頑張ってくれると思っている」―。