修繕個所を分割41件 津市職員が意図的に随意契約 三重

【津】三重県の前葉泰幸津市長は1日の定例記者会見で、平成30―令和元年度に実施した道路や水路など公共土木施設の少額修繕5639件のうち41件について、職員が随意契約にするために予定価格が50万円以下になるよう意図的に修繕箇所を分割していたと明らかにした。

市によると、公共土木施設の少額修繕を巡り、平成30―令和元年度に3回にわたって監査委員から「不適切」と指摘を受けた。市は昨年3月に内部調査委員会を立ち上げ、職員ら323人を対象に聞き取り調査を実施。同11月に報告書がまとまった。

50件のうち4つに分割されていたのは1件、3つに分割されていたのは3件。残りの37件は2つずつに分割されていた。市の積算では3―4つに分割した修繕はまとめて修繕した場合に比べて高額となり、計約150万円余分に修繕費がかかっていた。

随意契約の場合、決裁権者の決裁なしで担当課長らの権限で発注できる。市は報告書の中で職員が意図的に分割した理由を「地域の有力者や自治会長、市議からの要望に即応し、現地の実態に対しスピード感を持って解消するためだった」と説明している。

一方、一般競争入札をせずに任意の業者に発注している点は「特定の業者への発注を目的とした行為とまでは言えない」として、官製談合を否定。3―4分割して費用が高額になった4件については「故意に実施したと判断し、賠償責任を問うべき」としている。

前葉市長は再発防止のため、新年度から少額修繕を半期ごとに一般競争入札で契約者と単価を決める単価契約制度に移行すると表明。職員に求償し、修繕箇所を意図的に分割していた職員らを処分する考えを示した。