野球 白石(近大高専)、近大に進学 野手絞りプロ目指す 三重

【中学時代からのチームメート北川と秋季東海地区高校野球でバッテリーを組んだ白石(右)=2019年10月、岐阜県内で】

近大高専3年の白石晃大は関西学生野球連盟の近畿大学に進学する。俊足巧打の投手兼外野手で、2020年春の選抜高校野球大会21世紀枠の最終候補校となった同校の投打の要として注目された。

投げては最速140キロの本格派右腕。同校が初優勝した2019年秋の県大会では、昨夏の県高校夏季大会優勝のいなべ総合学園をタイブレークの末下した準々決勝で延長13回を2失点完投した。

投手と野手の二刀流を続けてきたが、大学進学を機に野手一本に絞る考え。「子供の頃からの夢」プロ入りに近づくための選択だ。「現役の実力はまだまだ。筋肉の量も足りない」と話し、現役引退後、体重を約5キロ増量した。

「去年の1年は一生忘れない」―。新型コロナウイルスに翻弄(ほんろう)された1年間だった。1月に行われたセンバツの最終選考で選に漏れた後、4月に予定されていた春の県大会優勝を目指し仲間と再起したが、コロナ禍で大会は中止になった。

高校最後の大会となった7月開幕の県高校夏季大会は春ほど集中しきれず臨んだ結果、初戦で津工に逆転負け。中堅の守備に入っていた八回、満塁本塁打で逆転された時は思わず「終わった」と弱気の虫が顔が出した。

8月に行われた県高校夏季大会決勝は大阪の実家でオンライン観戦した。最終回に逆転勝ちして喜び合ういなべ総合の選手らを見て「チーム一丸でやって勝つと最後笑顔で追われるんやなと思った」とうらやましさを覚えたという。

「いずれはプロという思いはあるが大学の日本一目指して頑張る」。進学後もまずはチームの勝利に貢献する。目標は高いレベルで三拍子そろった選手になること。「走って守れて、時にチームの流れを変える一発も打てる選手になりたい」と誓う。

近大高専のチームメートの多くが県外の大学で野球を続ける。白石と二本柱で投手陣をけん引した箕延寛人、バッテリーを組んだ捕手の北川創大は近畿学生野球連盟の大阪工業大へ。前主将の田島大輔は白石と同じ近大に進み裏方としてチームを支えていくという。

 

■県内のおもな球児の進路■

コロナ禍で中止となった昨年夏の全国高校野球選手権三重大会の代替大会、県高校夏季大会の優勝バッテリー、いなべ総合学園の主戦右腕伊東邑航は日本体育大(首都大学野球連盟)、捕手で主将の田所宗大は法政大(東京六大学野球連盟)に分かれて野球を続ける。2019年春、夏の甲子園出場の津田学園も左腕エースの栄龍騰が帝京大(首都大学野球連盟)、遊撃手の小林世直が流通経済大(東京新大学野球連盟)に進むなど多くの3年生が進学して野球を続ける。菰野の身長185センチの大型右腕伊藤佑悟は東北福祉大(仙台六大学野球連盟)、宇治山田商の140キロ右腕中村伊吹は中央大(東都大学野球連盟)、高校通算61本塁打で注目された松阪商の主砲阪本和樹は名城大(愛知大学野球連盟)でプロ入りの夢を追う。