耳常神社の木造神像など3件 県指定文化財に登録へ 三重

【男神女神坐像(三重県教委提供)】

三重県教委は24日、県文化財保護審議会が耳常(みみつね)神社(四日市市)の木造神像など3件を県指定文化財に登録するよう県教委に答申したと発表した。答申は22日付。いずれも来月24日の定例会で正式に決定する見通し。

県教委によると、ほかに答申されたのは顕正寺(けんしょうじ)(四日市市)の塑造仏頭と八代(やつしろ)神社(鳥羽市)の神島入荒布船木札(かみしまいりあらめふねきふだ)。追加されれば、県指定文化財と選択文化財は計604件となる見通し。

神像は平安時代と室町時代に制作された木製の5体。うち「男神女神坐像」は一組の像とみられ、男神坐像は冠をかぶり、女神坐像は髪を頭頂部で結った形をしている。県内では数少ない平安時代の神像とされる。

仏頭は奈良時代に制作された如来の頭部で、全長13・9センチ。木の芯に荒縄を巻き付けた上に、粘土を盛って作られている。黒褐色だが、元々は彩色仕上げだった可能性がある。県の彫刻史を語る上で欠かせない仏像とされる。

木札は神島への入船と海藻のアラメの採取を許可した木製の古文書。一辺約17センチの正方形で、1563年5月29日の日付が記載されている。海域利用の許認可の仕組みを示し、全国的にも貴重という。