不法投棄で3社を提訴 津の白電、農地転用進まず 三重

【記者会見で、提訴を発表する西川代表社員=県庁で】

不法投棄によって農地転用が進まないとして、太陽光発電のコンサル業を手掛ける合同会社「白電」(三重県津市白山町)が22日、廃棄物を搬入したとされる市内の建設関係3社を相手取り、550万円の損害賠償を求める訴訟を津地裁に起こした。

訴状などによると、白電は昨年1―2月にかけ、同市美杉町上多気の農地約3700平方メートルを購入する契約を地権者らと締結。農地転用の許可を申請した上で太陽光パネルを設置し、事業者に引き渡す予定だった。

しかし、契約後に現場で草刈りをしていた同社の従業員が地中の土砂を発見して掘り起こしたところ、コンクリート片や鉄筋などが見つかった。撤去には5千万円以上を要すると試算されたという。

磯田土建、前田組、中川組が、これらを現場に搬入したことを認めたが、3社の代理人は「所有者の承諾を得て、かさ上げのために搬入した。産業廃棄物などではなく、違法ではない」と説明したという。

白電は3社に対し、現場に搬入されたコンクリート片などを撤去するよう要請したが、回答はなかった。3社の代理人が「これ以上、裁判外で話し合う意思はない」と答えたことから提訴を決めたという。

この日、県庁で記者会見した白電の西川國光代表社員は「購入した当時は分からなかったが、かなり深く廃棄物が埋められている。量が多すぎて運ぶに運べない。県にも適正な指導をしてもらいたい」と述べた。

3社の代理人弁護士は取材に「訴状が届いていないのでコメントできない」と話した。

また、県は昨年9月、白電からの連絡を受けて現場の状況を把握した。廃棄物監視・指導課は「現場に埋められているのは廃棄物だと認識している。搬入の経緯などを調べ、適切に対処したい」としている。