夢の実現へ9人に証書 創業カレッジ卒業式 事業計画発表も 三重

【創業カレッジ卒業式で記念撮影に臨む受講生ら=津市桜橋の県信用保証協会で】

三重県信用保証協会は20日、創業に向けて必要な知識などを学ぶ「創業カレッジ」の卒業式を、津市桜橋の同協会で開いた。夢の実現に向け、昨年11月からマーケティングや財務会計の基本などを勉強してきた受講生9人が植田隆会長から卒業証書を受け取った。

同協会では創業支援として、3年前から単発のセミナーを開いてきたが、専門的な知識を深く学ぶことで創業への道を開いてもらおうと、昨年度に数回にわたる講座方式のカレッジを初開催した。今回2回目。

本年度は15人が受講し、昨年11月に開講。受講生は「売れる」仕組みづくりを学ぶマーケティングの基本や、事業収益などお金の流れの理解、税務・社会保険などを6回の講座で学んだ。卒業証書は4回以上、出席した人に授与され、9人が対象となった。

最終日の20日は、受講生が講座で培ったスキルを生かしながら、金融機関の融資の際に必要な事業計画を実際に作成し、発表。介護施設や小麦粉のネット販売、カフェ、焼き鳥店、美容業などさまざまな分野に挑戦する受講生が工夫を凝らした計画を披露した。講師を務めてきた創業アドバイザーの横山博昭氏がアドバイスを行った。

横山氏は「みなさんに必要なことは、創業することではなく『成功する』こと。そのためには商品を売るための、ライバルに勝つための準備が重要だ」とした上で、「厳しい指摘もしてきたが、創業すればもっと厳しい。皆さんの成功を期待している」と励ました。

植田会長が受講生1人ひとりに卒業証書を手渡し、「コロナ禍の大変な中、創業への熱い思いを胸に学んできた。夢の実現に向け手助けしていきたい」と語った。受講生は「カレッジの学びを事業の成功に結びつけたい」と意気込んだ。

協会によると、受講生15人のうち、すでに3人が開業。6人が融資申し込みの段階にあるという。協会では受講生らに対し、今後も金融機関の紹介や中小企業診断士、税理士といった専門家の無料派遣など、さまざまな支援を行っていく。