伊勢市 新年度予算案、一般会計525億円 感染防止・経済対策を重視 三重

【会見する鈴木市長=伊勢市役所で】

【伊勢】三重県伊勢市は18日、令和3年度当初予算案を発表した。一般会計は対前年度比4・2%減の総額525億6439万円。鈴木健一市長は「感染症により産業基盤の観光で大きな影響を受けた1年。感染防止対策と経済対策の取り組みを重視した」と述べた。22日開会の市議会3月定例会に上程する。

歳入は市税が新型コロナウイルスの影響でリーマン・ショックを上回る落ち込みとなり、対前年度比9・3%減の148億円となった。地方交付税は2・9%増の104億円で、臨時財政対策債は85・7%増の26億円。市債発行は16・1%減の59億3220万円で、3年度末の市債残高は606億1069万円となる見通し。

歳出は、定年退職者の増加や市長選・市議選に伴う時間外手当の増加を見込み人件費が3・1%増の105億3862万円。義務的経費総額は0・9%増の275億4915万円。投資的経費は、二見地区の保育所や小中学校統廃合の経費を計上。一方で大湊・神社小の統廃合事業や駅前再開発補助事業の完了に伴い、44・2%減の47億3249万円となった。

一般財源の不足に伴い、財政調整基金から38億800万円を取り崩した。3年度末の基金残高見込み額は約44億5918万円となる見通し。

主な新規事業として、県内初となる高齢者電動アシスト自転車購入と親子3人乗り自転車購入への補助を実施。本体購入価格の3分の1を上限3万円まで補助し、電動アシストに312万円、3人乗り自転車に129万円を計上する。

全国平均と比較して市内の12歳の1人当たりの虫歯指数が高い傾向にあることから、小学2年生と5年生を対象とした学校歯科保健衛生指導事業に183万円を計上。摩耗した市道の道路区画線の再塗装経費として5880万円を計上した。犯罪被害者等支援事業として145万円を計上し、遺族支援や精神療養支援、一時保育助成を盛り込んた。

このほか、「withコロナ」「デジタル」「フォーカス 人」の3点を分野を横断した重点施策に位置づけた。主な重点施策関連事業は次の通り。

「デジタル活用推進」行政手続きのオンライン化、LINE等を活用したサービス推進=4042万円▽「シティプロモーション推進」市の花や木、鳥の制定、移住PR動画の作成と発信=3200万円▽「スマート保育(ICT)」保育士の負担軽減として子どもの昼寝を見守る午睡センサー導入に向けた検証=946万円▽「臨時特例奨学育英」新型コロナで困窮する学生に受給要件を緩和した奨学金支給=2109万円▽「商店街等振興対策」商店街にAIカメラを設置して通行量を調査し活性化に活用=1630万円▽「排水機構維持管理経費」老朽化が進む排水機場の遠隔操作に向けた調査経費=1500万円。