21日にラグビー全国女子選手権 15人制、初の頂点を パールズ、出稽古で手応え 三重

【ラインアウトの練習を行うパールズのFW陣=四日市市内で】

ラグビーの第7回全国女子選手権大会が21日、名古屋市のパロマ瑞穂ラグビー場で行われ、関西代表のパールズ(三重)が15人制で初の日本一をかけて、関東代表で、アルカス熊谷と自衛隊体育学校の合同チーム「モーニングベアーズ」と対戦する。2016年のチーム創設以来合同チームで出場し、昨年度は関東代表の横河武蔵野の強力FW陣に自陣に押し込まれる展開に苦しみ準決勝で涙をのんだ。新型コロナウイルスの影響で公式戦中止が相次ぐ中、15人制では初の単独チームで、今季最初で最後の試合にすべてを出し切る。

異例づくめの大会だ。昨年度の全国女子選手権は関西、関東でそれぞれ大会を行った後、各地区の上位2チームを集めて準決勝から行ったが、今年度は新型コロナウイルスの影響で決勝のみの実施。関西地区は関西大会も行えず、過去の実績や単独チームでの出場が可能なことからパールズに出場権が回ってきた。

コロナ禍はパールズの活動にも影を落とす。春以降予定されていた7人制の大会が軒並み中止となった。15人制の大会に向けて気持ちを切り替えたが、県をまたぐ強化活動は、感染拡大が比較的落ち着いていた昨年9月から11月に数回行っただけ。それ以外は県内の男子高校生との合同練習などで実戦に備えてきた。

限られた期間の遠征で、積極的に関東の強豪チームの胸を借りた。昨季浮き彫りになったFW強化の課題克服に向け、スクラムマシンを購入したり、昨年10月に初めて実現した、男子トップリーグ所属のホンダヒート(鈴鹿市)での出稽古で知識を吸収した。クリスタル・カウアヘッドコーチは大一番を待つチーム状態について「長いプレシーズンだったが練習試合を経て自信もついてきた。スピードでもフィジカルでも強い相手に良く対応できている」と手応えを示す。

感染拡大防止のため、当日は無観客での実施。代替措置として試合の模様を日本ラグビー協会の公式チャンネル「JAPAN RUGBY TV」でオンライン配信することになったが、FWの齊藤聖奈主将が「ライブ配信でたくさんの人に見てもらえる」と話すなど選手たちは前向きだ。突発性難聴を患い、今大会限りの引退を決めているBKの原仁以奈も「個人の目標は『笑顔で終わる』。見ている人にも楽しいラグビーを届けたい」と意気込んでいる。