漁業振興策充実、県に要望 埋め立て計画で県漁連 伊勢湾への影響を懸念 三重

【鈴木知事(右)に要望書を手渡す湯浅会長=三重県庁で】

三重県漁業協同組合連合会は16日、中部国際空港(愛知県常滑市)沖に土砂を埋め立てる国の計画で、伊勢湾の漁場環境に影響が出ることに懸念を示し、漁業振興策の充実を求める要望書を鈴木英敬知事影に提出した。愛知県側は埋め立て地を活用して空港に第2滑走路を整備する構想を持っている。

埋め立て地は、空港の西側と南東側。イワシ類の好漁場が縮小し、ノリ養殖など沿岸漁業への影響が懸念される。先月下旬に三重、愛知両県の漁業者と国交省の間で補償の交渉がまとまった。

要望書では、埋め立て計画に対し「操業場所が縮小する」「工事の作業船の集中により漁業者の安全確保が必要」「潮流の変化が沿岸漁業に影響する」などと懸念を示した上で、漁業振興策の充実を求めた。

湯浅雅人会長らが県庁を訪れ「県の発展のためやむを得ず苦渋の選択をした。豊かな伊勢湾の再生に向け、さらなる漁業振興策の充実に特段の配慮をいただきたい」と要望書を読み上げ、鈴木知事に手渡した。

鈴木知事は「漁業振興策についてしっかりと検討する。次世代のためにも豊かな伊勢湾をつないでいかなければならない」と述べ、令和4年度にも漁業振興策に関連する予算を編成する考えを示した。