視覚障害者ら体験型観光 伊勢のNPO モニターツアー開催 三重

【地ビールの製造現場を体験する視覚障害者ら=伊勢市の伊勢角屋麦酒工場で】

【伊勢】NPO法人伊勢志摩バリアフリーツアーセンター(中村元理事長)は16日、視覚障害者を対象とした旅行商品化を想定したモニターバスツアーを開き、三重県内の障害者や付き添い人ら8人が参加した。

観光庁による今年度の補助事業「バリアフリー旅行サポート体制の強化に係る実証事業」の採択を受け、1泊2日の日程で開催。コロナ禍で生活様式が変化する中、視覚障害者でも気軽に楽しめる観光商品化に向けた課題抽出を目的に、伊勢国際観光(伊勢市下野町)と共同で手触りや香りなど、五感全てに働きかけるモニターツアーを企画した。

初日のこの日は、同市下野町の工業団地で「伊勢かまぼこ」で知られる若松屋のかまぼこ工房と、地ビール製造が盛んな伊勢角屋麦酒のビール工場を回った。このうち伊勢角屋麦酒では、材料のホップの手触りや香り、発酵により発する音や試飲などを体験していた。

津市白山町から参加した内田順朗さん(73)は「障害者参加型のツアーは多いがリラックスできないことも多い。配慮したものを企画してもらえるならコストが高くても参加する人は多いと思う」と話していた。

ツアーを企画した同法人の野口あゆみ事務局長(49)は「ツアーを通じて受け入れ側の施設も巻き込みながら障害者への理解を深めていきたい」と話していた。