伊勢シーパラ セイウチ・タンポポ嫁入り 南知多ビーチランドに 三重

【輸送用のケージに入って出発を待つセイウチ「タンポポ」=伊勢市二見町江の伊勢シーパラダイスで】

【伊勢】三重県伊勢市二見町江の水族館「伊勢シーパラダイス」の人気者のセイウチ「タンポポ」(雌、推定17歳)が16日、繁殖目的で動物の貸し借りを行う制度「ブリーディングローン」を活用し、期間限定で愛知県知多郡美浜町の「南知多ビーチランド」に嫁入りした。

体重約680キロのタンポポは人なつっこくて好奇心旺盛。平成15年に伊勢シーパラダイスに入館し、雌のセイウチ「ヒマワリ」と2頭で柵なしのふれあいイベントで活躍している。

ペアリング相手の「キック」(雄、23歳)は体重1トン。嫁入りは昨年貸し出されたヒマワリに続き2回目。ヒマワリもキックを相手に初めての妊娠が確認されていて、6月頃に出産する予定。

この日は、午前8時15分頃にタンポポを誘導してケージに入れ、飼育員ら約20人がケージを押して輸送用のトラックまで運び、「いってらっしゃーい」と声を掛けて送り出した。

タンポポは正午前に南知多ビーチランドに無事到着。体調を見極めながら17日にキックと同じ飼育舎での同居を始め、交尾の確認ができ次第(3月中旬―4月上旬)、伊勢シーパラダイスに戻る予定。田村龍太館長(44)は「赤ちゃんを宿して元気に戻ってきてほしい」と話していた。

伊勢シーパラダイスによると、国内では9施設で計26頭のセイウチを飼育しているが、繁殖に成功したのは3施設のみ。現在、セイウチの輸入は大変難しく、飼育する水族館が協力して繁殖に取り組んでいるという