鈴鹿市 宿泊施設提供で協定 クラスター発生時に2事業者と 三重

【市と協定を締結した水谷社長(右)と村木社長(左)=鈴鹿市役所で】

【鈴鹿】三重県鈴鹿市は15日、市内で宿泊施設を経営する2事業者と「新型コロナウイルス感染症等のクラスター発生があった介護施設等における職員の宿泊施設の提供に関する協定」を締結した。

介護施設のほか、障害者施設、医療施設、児童福祉施設でのクラスター発生時に、施設職員が安心して業務に従事できる環境が整えられるよう、宿泊施設の協力を得て、宿泊場所を円滑に確保するための体制を構築する。市が宿泊施設と同様の協定を締結するのは、県内初という。

市と協定を締結したのは、鈴鹿ストーリアホテルなど4施設を保有する鈴鹿市算所一丁目のストーリア(水谷晃社長)、ホテルグリーンパーク鈴鹿など2施設を保有する四日市市鵜の森一丁目のグリーンズ(村木雄哉社長)。いずれも鈴鹿市旅館業協同組合加入事業者で、市内総客室数はストーリアが計315室、グリーンズが計247室。

各宿泊施設が職員を受け入れた場合、一般客とは共有部分を分けることなどで対応する。

昨年9月の市内介護施設でのクラスター発生を受け、鈴鹿亀山地区老親福祉施設協会から、市に要望書の提出があったという。

市は「同組合加入事業者で、ワンフロア10室以上の宿泊施設を2棟以上所有し、宿泊施設の調整が円滑にできる事業者」として、2社に協力を依頼。いずれも快諾を得た。

クラスター発生時に施設から市が宿泊施設の確保要請を受け、市はそれぞれの宿泊施設と情報共有を図ることで、速やかな宿泊場所の確保につなげる。

同日、同市役所で協定締結式があり、末松則子市長は「施設職員や入所者、その家族の安心安全にもつながる」、水谷社長(55)は「こんな危機は始めて。協力しないわけがない」、村木社長(48)は「苦難の時をともに乗り越える会社でありたい」とそれぞれあいさつし、協定書に署名した。