実習生殺害で懲役12年判決 同僚ミャンマー人に津地裁

勤務先の塗装会社の食堂(三重県四日市市)にある炊飯器の設定を巡ってミャンマー人技能実習生エイ・テッ・ジョーさん=当時(25)=を包丁で刺して殺害したとして、殺人の罪に問われた元同僚でミャンマー人の塗装工カン・ジョ・テッ被告(29)の裁判員裁判で、津地裁(柴田誠裁判長)は12日、懲役12年(求刑懲役16年)の判決を言い渡した。

柴田裁判長は判決理由で、テッ被告がジョーさんの上半身を目掛けて包丁を振り下ろした行為は「人の死ぬ危険性が高い行為」と分かりながら行い、殺意があったと認定。「口論の中で被害者の侮辱的な発言が引き金になった面は否定できないが、人を殺害するという最悪の選択を思いとどまることが難しいような事情があったとはいえない」「尊い命を奪うという極めて重大なものであって、重く受け止めなければならない」などと述べた。

判決によると、昨年2月16日午後4時ごろから同日午後4時10分までの間、勤務先の食堂で、炊飯器の設定がきっかけでジョーさんと殴り合いのけんかとなり、ジョーさんの背中を包丁で1回突き刺して多量出血で死亡させた。