津市、一般会計1099億円 感染対策や国体で増加 新年度当初予算案 三重

【津市の新年度当初予算案を発表する前葉市長=市役所で】

三重県津市は10日、令和3年度当初予算案を発表した。一般会計は前年度比0・3%増の1099億4千万円。新型コロナウイルス感染症の対策費や三重とこわか国体の開催で2年ぶりに増加に転じた。18日開会の市議会3月定例会に提出する。

新型コロナの対策費に17億3千万円を計上。このうちワクチンの接種に向けた会場の借り上げや医師らへの委託などの関連費用が12億2千万円で、7割を占めた。三重とこわか国体の競技会の運営費などとして、14億6千万円を盛り込んだ。

歳入では、新型コロナの影響で企業の業績悪化に伴う法人市民税収の大幅減を見込み、市税は19億2千万円(4・6%)減の395億1千万円。感染拡大に伴う消費の低迷を勘案し、地方消費税交付金は1・2%減の59億円を見込む。

地方交付税は前年度より11億円少ない169億円。普通交付税は市町村合併に伴う算定特例措置が2年度で終了したことによる減額などから154億円を計上した。

企業会計のモーターボート競走事業会計からは平成28年度以降、5年連続で一般会計に繰り入れていたが、新年度は見送った。前年度にモーターボート競走事業会計の繰り入れなどを感染症対策のために積み立てた基金の残高3億円は全て取り崩す。財政調整基金からは35・8%増の50億円を繰り入れた。

歳出では、会計年度任用職員の期末手当の増加などで人件費が1・0%増の237億4千万円で、全体の2割を占める。扶助費は障害者総合支援法に基づく給付費の増加などを見込み、3・7%増の253億6千万円。これらを含めた義務的経費は363億2千万円となる。

投資的経費は29・3%減の68億5千万円。テニスコートの整備などの大型事業が一段落し、本庁舎の改修が最終年度を迎えて事業費が減少したため、単独事業費は47・2%減の34億6千万円を見込む。

一方、モーターボート競走事業会計は開催レースの収益減が見込まれるため、10・6%減の452億9千万円を計上。この結果、企業会計が縮小し、一般会計に特別会計と企業会計を含めた総額は1・0%減の2538億1千万円となった。

前葉泰幸市長は10日の記者会見で、新年度予算を「市民の命と暮らしを守り、将来への持続可能なまちづくり予算」と位置付け、「コロナ対策中心の予算編成。状況を捉えて市民の暮らしや経済を支える事業展開をしたい」と述べた。