大紀町 「頭之水」飲み厄災清める 頭之宮四方神社で「水取神事」 三重

【参拝者らに向けて「頭之水」を振り注ぐ村田宮司=大紀町大内山の頭之宮四方神社で】

【度会郡】あたまの神様をまつる三重県大紀町大内山の「頭之宮四方(こうべのみやよもう)神社」で7日、同神社に伝わる伝統神事「水取神事」があった。県内外から訪れた約百人が境内にわき出る「頭之水」を飲んで厄災を清め、無病息災や学力向上などを願った。

同神事は如月神事とも呼ばれ、毎年2月第1日曜日に開催。節分の頃の頭之水は「生きる力を生み出す水」とされ、「一升」を「人生の一生」に例えて空の一升瓶に頭之水をくみ、9日間にわたって飲み干すと厄や苦を洗い流し、10日目には心身が清められて心願成就されると伝わっている。

今年は新型コロナウイルス感染予防で密を避けるため、神事斎行の間、頭之水のわき出る場所への入場を停止。村田正和宮司らが祝詞奏上などを行い、杉の葉に含ませた頭之水を参拝者に向けて振り注いだ。神事後は参拝者らが頭之水を容器にくんで持ち帰った。

伊勢市村松町の山中正道さん(73)は「毎年神事に来ているが神社や水にパワーを感じる。健康になるように家族で頭之水を飲みます」と話していた。