食品ロス削減へ、賞味期限迫る菓子配布 いなべでSDGs啓発キャンペーン 三重

【ラムネ菓子とチラシを配る桑嶋さん(右)=いなべ市北勢町阿下喜で】

【いなべ】賞味期限が迫った食品を配り食べてもらうことで食品ロスをなくし、かつ国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」をPRしようという啓発キャンペーンが、三重県のいなべ市役所に隣接する商業ゾーン「にぎわいの森」(同市北勢町阿下喜)でこのほど行われた。まちづくりに取り組む一般社団法人「グリーンクリエイティブいなべ」が企画し、地元の食品製造会社「夢畑家(ゆめばたけ)」が販売するラムネ菓子を配った。

同社のラムネ菓子「鉄道ラムネ」は、直径約2センチ、厚さ約5ミリ。かつて北勢線を走った電車「モニ220型226号」の絵柄が入っている。1パック8粒入りで市内の直売所や温泉施設のほか、イベント会場などで販売している。今回イベント会場での販売用に用意していた250パックが、新型コロナウイルスの影響でイベントがなくなり、行き場を失っていた。

賞味期限が迫る中、「夢畑家」代表取締役の伊藤守さん(65)が同法人に相談すると、200パックを原価で買い取ってくれた。残り50パックは無償提供し、伊藤さんは「本来なら処分するはずだった。無駄にならずに済んで大変ありがたい」と感謝した。

法人の職員らは菓子とPRチラシをセットにして、1月23日から数日にわたり、市内外からにぎわいの森に訪れる人に配った。市は自治体のSDGs達成を支援するため国が選定する「SDGs未来都市」と「自治体SDGsモデル事業」に選ばれている。

法人職員の桑嶋幹人さん(45)は「SDGsは、ごく身近なことから取り組むことができる。ラムネを食べておいしいと感じることが食品ロス削減につながり、社会の役に立っていることを知ってもらえれば」と話していた。