外国人住民に「言葉の壁」 新型ウイルス対策、現状訴え 知事と鈴鹿市長 三重

三重県の鈴木英敬知事と末松則子鈴鹿市長は4日、自民党本部(東京)を拠点に開かれた党政務調査会外国人労働者等特別委員会役員会にウェブ会議システムを通じて参加した。外国人住民向けの新型コロナウイルス感染症対策の課題として「言葉の壁」を挙げ、通訳の派遣やワクチン接種の多言語対応を求めた。

特別委が外国人住民向けの感染症対策の提言などをまとめるため、全国知事会で地方創生対策本部長を務める鈴木知事や、外国人集住都市会議の座長を務める末松市長から自治体の抱える課題を聞き取った。

鈴木知事は、県内で1月に判明した感染者のうち約2割が外国人住民とみられると説明。「情報を手に入れにくいなど課題がある」とし、多言語のチラシを外国人住民が使うスーパーで配る取り組みを紹介した。

その上で、通訳者の派遣▽各国大使館など母国からの情報発信▽療養マニュアルの多言語化▽ワクチン接種での多言語対応▽国による多言語での情報発信▽医療機関への支援―の6項目を提言した。

末松市長は「外国人の間でさまざまな情報が錯綜している」と指摘。「陽性であると医師が説明している間にいなくなってしまう場合がある。言葉の壁でコミュニケーションが取れていない」と現状を訴えた。