
【鈴鹿】鈴鹿市東庄内町の金属加工業、辻プロテック工業(辻昌実社長)は4日、同市役所を訪問し、社会貢献の一環として、自社製の子ども用、幼児用足踏式消毒液スタンド計6台を寄贈した。
寄贈したのは、高さ92センチの子ども用3台、高さ67センチの幼児用3台。鉄製で、白色の塗装が清潔感を表現する。
精密板金の専門技術を生かし、大人用を含め3サイズある。当初は社内対策として昨年10月に大人用を発案。4歳の孫が試作を使用したところ、消毒液が洋服に掛かるなどしたことから「子どもにも親しみやすい製品を作ろう」と、子ども目線での改良を重ね、子ども用と幼児用の2種類を新たに製作した。
安全面を配慮し、角の部分を滑らかに加工したほか、パネルに仕組んだバネの強さをサイズごとに変え、対象年齢にあった堅さにするなど細部までこだわった。
社員の子どもやその母親らの意見も取り入れ、消毒するクマのイラストや「しょうどくしましょう」のメッセージで、子どもたちが親しみを持てるよう工夫したという。
来庁した辻社長(57)は「少しでも地域の力になれれば」と話していた。
末松市長は「子ども専用の消毒液スタンドはなかなかないので、有効に有意義に活用していく」と謝辞を述べた。
大規模校の旭が丘、玉垣、稲生の各小学校と、一時預かりがあり園児数が多い旭が丘幼稚園、河曲保育所、西条保育所に設置する。
3サイズとも一般販売している(1台1万3千―1万5千円、税別)。
問い合わせは同社=電話059(371)3133=へ。