伊賀市 一般会計425億5000万円 新年度予算案 三重

【令和3年度当初予算案を発表する岡本市長=伊賀市役所で】

【伊賀】三重県伊賀市は3日、令和3年度当初予算案を発表した。一般会計は前年度比0・1%減の425億5千万円。大型建設事業が終了し、新型コロナウイルス感染症の影響で税収減を見込んでいるため、3年連続で減少した。3年度で期限を迎える合併特例債は約7千万円を残して借り入れ可能な約465億9千万円のほとんどを使い切る見通し。10日開会の市議会2月定例会に提出する。

岡本栄市長は記者会見で、「コロナの先の未来・元気づくり予算」と位置付け「想定しなかったコロナの時代がやってきた。地域経済への影響を最少限にすることが課題に加わった」と述べた。

歳入では、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う企業収益の悪化や国の税制改正に伴う法人市民税の減少を見込み、市税は11億3千万円(7・7%)減の136億円。リーマン・ショック後の平成22、23年度と同程度の水準となった。

基金から17億2千万円を取り崩す。財政調整基金や市ふるさと応援基金などに7億5千万円を積み立て、3年度末の基金残高は約131億円となる見込み。

歳出では、国勢調査を2年度に実施して調査員報酬分の予算がなくなり、退職予定者が減少したため、人件費は1・4%減の96億4千万円。全体の2割を占める。扶助費と公債費を含めた義務的経費は0・7%減の228億円となる。

投資的経費は、青山支所や市民センターなどを集約する「青山複合施設」の整備や、しろなみ児童館の改修工事などで20億3千万円に上る。汚泥再生処理センターなどの大型建設工事が完了し、前年度と比べて34・3%減と大幅に減少した。

新型コロナのワクチン接種に必要な経費4億円を計上。三重とこわか国体の競技会を市内で開催する関連費用として3億9千万円を盛り込んだ。AI(人工知能)など最新技術を活用して業務を効率化する新規事業も立ち上げ、関連費用に2千万円を計上した。

岡本市長は4年度以降の適正な予算規模を、「おそらく400億円を切るくらい」と予想。「身の丈にあった予算運営を図らなければならない」として、第三者機関や市民と共に事業の要不要などを検討する考えを示した。