最新はしご車運用開始 鈴鹿と亀山消防、共同で 三重

【最新の装備を採用したはしご付き消防自動車による救助訓練=鈴鹿市飯野寺家町の市消防本部で】

【鈴鹿】三重県の鈴鹿市消防本部と亀山市消防本部は3日、共同整備した35メートル級はしご付き消防自動車1台の運用を開始した。購入費用は2億5223万円。両市圏内で発生した4階建て以上の中高層建物の火災や、高低所の救助事案などに出動する。

平成22―30年の10年間で、はしご車の出動実績は鈴鹿7件、亀山5件だが、いずれも使用には至らなかった。出動頻度が少なく、整備費用が高額なはしご付き消防自動車を両市で共同整備して財源の効率的な配分を図り、両市圏内の消防力の強化する。29年度から検討してきた。

今後17年間の維持費は約9100万円を見込む。両市の負担割合は鈴鹿市62対亀山市38で、負担割合に基づき鈴鹿市中央消防署に月20日程度、亀山市消防本部に月10日程度配置する。

新車両は、はしごの先端が屈折することで塀などの障害物を乗り越えて、より安全でスムーズな救助活動ができるほか、バスケットに装備した電動放水銃で、高所から1分間に2千リットルの大量放水ができる最新鋭の装備を採用している。

鈴鹿市飯野寺家町の市消防本部で共同運用開始式があった。末松則子鈴鹿市長は「これまで培ってきた亀山市との絆をさらに深め、他の特殊車両や司令台の共同運用など消防の連携、協力による両市の消防体制のさらなる強化を図っていきたい」とあいさつ。

櫻井義之亀山市長は「予算を削減する一方でより高性能な車両を整備し、両市の消防体制の強化につなげることができた」と話した。。

中村康典鈴鹿市消防長が共同運用開始を宣言し、両市消防職員が高さ約20メートルの建物から要救助者を救出する訓練で新車両をお披露目した。