実習生殺害で懲役16年求刑 元同僚ミャンマー人に 津地裁、裁判員裁判 三重

勤務先の食堂(三重県四日市市)にある炊飯器の設定を巡って同僚のミャンマー人技能実習生エイ・テッ・ジョーさん=当時(25)=を包丁で刺して殺害したとして、殺人の罪に問われているミャンマー人塗装工カン・ジョ・テッ被告(29)の裁判員裁判の論告求刑公判が1日、津地裁(柴田誠裁判長)であり、検察側は懲役16年を求め、結審した。判決は12日。

論告で検察側は、「包丁を振り下ろせば被害者の上半身に包丁が突き刺さる可能性が高いことを認識しながら刃先の尖った包丁を強い力で振り下ろし、被害者の背部上部に包丁を9センチも突き刺した」と指摘。「計画的でないが危険かつ悪質な犯行」と主張した。

弁護側は最終弁論で「包丁を振り下ろしたのは怖がらせてけんかを終わらせるための行動」と強調。ジョーさんとの距離を見誤ったと主張し殺意は無かったとして傷害致死罪の適用を求めた。

起訴状などによると、テッ被告は昨年2月16日夕、勤務先の食堂で、ジョーさんの背中を包丁で1回突き刺し、多量出血で死亡させたとされる。