秋田スキー国体 三重県勢、強化推進中の中止 知事ら選手気遣う 三重

日本スポーツ協会は1日、秋田県鹿角市で18―21日に開催予定だった第76回国民体育大会冬季大会スキー競技会「鹿角国体」の中止を決めた。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて秋田県が中止を打診していた。今年秋に開催する「三重とこわか国体」で男女総合優勝を目指す三重県はスキー競技の強化も進めていた。鈴木英敬知事は「練習の成果を発揮したいと思っていた選手の皆さんにとっては大変つらいことで、秋田県も苦渋の決断だったと思う」とコメントした。

1月27日から31日まで緊急事態宣言の対象地域となっている愛知、岐阜両県で無観客で実施されたスケート、アイスホッケー競技会で本県は男女総合得点(天皇杯順位)17位、女子総合得点(皇后杯順位)8位で、いずれも前年の順位を上回ったが、秋田など11県は全競技の出場を辞退した。鈴木知事は「こういった状況を踏まえ、より認識を強くして今後の対策を徹底しなければならないと考えている」とも述べた。

従来から独自の強化策を取ってきた県スキー連盟は、三重国体開催決定後、県の支援も受け、国体会場地で事前合宿を行うなど精力的に強化活動を行ってきた。競技の第一線で活動しながら、体験会など通じて底辺の拡大を図るスポーツ指導員を県体育協会(現県スポーツ協会)に配置する事業も活用し、県外から有力選手も招へい。新潟県出身の児玉美希選手(県スポーツ協会)が距離5キロクラシカル成年女子Aで優勝するなどした昨年の国体は皇后杯7位と躍進した。

鹿角国体に向けては7人の県外出身者を含む選手団を編成して皇后杯に加え天皇杯でも入賞も目指して臨む予定だった。「しようがないこと」と受け止める県スキー連盟副会長で強化本部長の中村博司氏は「オリンピック出場を目指せる選手もいる。次のシーズンに向けて良いトレーニングをさせてあげたい」と気遣っていた。