津市 不正補助金で県警に相談 自治会問題で中間報告 三重

【定例記者会見に臨む前葉市長=津市役所で】

【津】三重県の前葉泰幸津市長は1日の定例記者会見で、市職員が特定の自治会に対して便宜を図っていた疑いがあるとして、内部に設置した調査チームがまとめた中間報告書を公表した。相生町自治会への不正な補助金支出など20事案を対象に調査。このうち、ごみの一時集積所を設置する際に市が交付した補助金など2事案が「刑罰法令に違反する疑いがある」として、県警に相談していると報告した。年度内の最終報告書のとりまとめを目指す。

中間報告書によると、調査チームは市議会やインターネット上で指摘されている事案を対象に調査。市の法律顧問弁護士に委任された弁護士7人が先月末までに延べ131人の市職員から聞き取った。先月末までの調査結果を1日付で前葉市長に提出した。

中間報告書では、自治会側が市の補助金で見積書より安価な製品を購入していた疑いのある事案や職員らに土下座を強要した事案など20事案を調査していると報告。職員の自治会長に対する過度な「忖度」で、職務の公正公平な執行がゆがめられたとみている。

調査チームは対象事案のうち、ごみの一時集積所を設置する際に市が交付した補助金と、自治会の掲示板を設置する際に交付した補助金に関する2事案は刑罰法令に違反する疑いがあるとみている。相生町自治会長や市職員の関与の有無については公表していない。

前葉市長は中間報告書を受けて「今回を機に過去を断ち切り、未来に向けて職員が市民のために、公平公正にのびのびと働ける職場にしなければならない」と主張。職務の執行に問題のあった職員を処分し、内部統制組織の設置で再発防止を図る考えを示した。