対象地域外から不満 三重県議会議案質疑、飲食店への時短要請で

三重県議会が補正予算案の採決に先立って実施した議案質疑では、県が飲食店に対する営業時短要請の対象を四日市、桑名、鈴鹿の3市に限った理由を問う声や、事業者に対する支援の不足を訴える声が上がった。

県が飲食店に対する時短要請の対象を3市に限ったことに対し、三谷哲央議員(新政みえ、7期、桑名市・桑名郡選出)は「対象地域外から不満が出ている」と指摘。対象地域を拡大する可能性を尋ねた。

鈴木英敬知事は「県全域を対象に対策をお願いしているが、さらにリスクの高い地域には上乗せして時短を要請している」と説明。「感染状況を見極めながら対象地域を考えたい」と述べた。

また、三谷議員は県が設ける補助制度について「これだけで今日や明日に苦しんでいる人が救われることはない」と主張。「緊急的な支援として、2月補正予算で積極的に対応するつもりはないのか」と尋ねた。

鈴木知事は「返済の猶予などを求める声も多く、全体的なパッケージとして支援していく。持続化給付金の支給も国に要望し続けている」と説明。「今後もちゅうちょせずに対策を追加していく」と述べた。

田中祐治議員(自民党県議団、2期、松阪市)は、時短要請の対象地域と隣接する地域に客が流入する可能性があると指摘。「鈴鹿の店が閉まれば津に行くという話にもなると思うが、どう考えるか」と尋ねた。

鈴木知事は「仮に一部の人が津市などに行くことがあったとしても、県全域の飲食店に対策の徹底をお願いしている。県外から津や松阪に来ているような状況は確認できていない」と説明した。

また、稲森稔尚議員(草の根運動いが、2期、伊賀市)は、県が3市の飲食店に営業時短を要請するに当たって「市町とは十分に協議して決めたのか。市町とのコンセンサスはあったのか」と尋ねた。

鈴木知事は、廣田恵子副知事が市長会長や北勢などの首長に対して連絡していたことを明らかにした上で「長い時間、しっかりと協議できたかというと不十分だったかもしれないが、了解はいただいている」と説明した。

これに対し、稲森議員は「緊急事態とはいえ、副知事から市長への直電ではとてもコンセンサスを取ったとは言いがたいのでは」と指摘。「伊賀市も(時短要請の対象地域に)含めてほしい」と要望した。