津・自治会問題の百条委 不自然な発注認める 市、公共施設工事で 三重

三重県津市の相生町自治会長による行政対象暴力と自治会への補助金不正支出を調査する市議会の調査特別委員会(百条委員会)が27日にあり、相生町内の公共施設を巡る平成27年度の塗装修繕工事について審議した。工事では、ほぼ同じ時期に1階と2階を同じ業者が受注するなど不自然な点がある。工事を発注した市民部の松下康典人権担当理事は、書面上2つ別々に発注したことになっているが、実際は1つの工事だったことを認めた。受注業者が自治会長からの紹介業者だったことも明らかになった。

問題となっているのは「津市共同浴場さくらゆ」と「相生会館」。さくらゆは、書面上では、27年4月1―3日と同月7―9日。いずれも工期が3日で修繕が行われたことになっているが、工事を発注した市民部地域調整室は「3日で工事を終えるのは無理」と発注方法のおかしさを認めた。

同自治会の問題を受けた市の調査で当時の担当者は実際は1つの工事であることを認識しながら書面上は2つの工事として処理したことを認めたという。当時の南勇二人権担当理事(現・文化振興担当理事)は「分割発注を指示していないし、詳細は分からない」と答えた。

相生会館は同年9月14―16日、同月19―22日が工期。さくらゆと同じく「日程的に無理がある」(松下理事)のは同じだ。さくらゆも含め、いずれも業者の請負金額が50万円以下の場合に行われる随意契約工事。随意契約の場合、市が意中の業者に通知を送って見積りを求めるが、この2件の公共施設を巡る修繕工事では見積り通知が送られていないことが明らかになった。

松下理事は百条委で、受注業者は自治会長からの紹介だったことを認めた。そのため、見積り通知を送らなかったという。

松下理事は取材に対し、分割発注を行った理由は、請負金額を随意契約の対象内の50万円以下に収めるためだったことを認めた。自治会長から受注業者を紹介されたこととの因果関係は調査中という。