純米吟醸酒「明野さくもつ」が完成 明野高生、老舗酒蔵と協力 三重

【酒米「弓形穂」でつくった純米吟醸酒「明野さくもつ」をアピールする生徒たち=伊勢市小俣町の明野高校で】

【伊勢】三重県伊勢市の県立明野高校の生徒らが栽培した酒米「弓形穂(ゆみなりほ)」を使い、老舗の酒蔵と協力して醸造した純米吟醸酒「明野さくもつ」が完成した。生徒たちが酒の仕込みやラベルデザインにも関わり、1300本を限定醸造。30日から市内などの酒店で販売する。

同校生産科学科作物部門と、日本酒「鉾杉」で知られる多気町の老舗酒蔵「河武醸造」などが連携し、三重大学が開発した新たな酒米「弓形穂」を使って「若い世代に親しんでもらえる日本酒をつくろう」と、昨年春から取り組んできた。

3年生7人が中心となり、農作物の安全性の証明となる国際基準「グローバルGAP」の認証を受けている同校の田んぼで、栽培が難しいとされる弓形穂を育て、約900キロを収穫。11月に河武醸造の酒蔵で、生徒らも仕込み作業を手伝い、口当たりの良いフルーティーな味わいに仕上がった。生徒が所属する作物部門にちなんで「明野さくもつ」と名付け、ラベルは若い人を意識した洋風のデザインに決めた。河武醸造の河合英彦社長(54)は「米のうま味がしっかり出ていて、フルーティーできれのあるいい酒になった。冷暗所で保存すれば熟成した味わいも楽しめる」とアピールする。

生徒のリーダー梅澤瞭太さん(17)は「弓形穂はうるち米より背丈が高く、稲刈りが大変だった。飲むことはできないが、仕込みのときいい香りがした。20歳になったらみんなで集まり、先生も囲んで一緒に味わいたい」と話していた。

720ミリリットル入り1870円。地元の酒店「みよしや」=同市小俣町=など伊勢と志摩市の6店で予約を受け付けている。問い合わせはみよしや=電話0596(22)2546=へ。