鈴鹿の一ノ宮地区 乗合ワゴン実証実験開始 2年後本格運用へ 三重

【テープカットで運行開始を祝う代表者ら=鈴鹿市高岡台1丁目の高岡山センターで】

【鈴鹿】三重県鈴鹿市の一ノ宮地区で25日、少子高齢化に向けた新たな交通システムの実証実験として、大型ワンボックス車を使った乗合ワゴン事業が始まった。利用状況などのデータを取り、2年後の本格運用を目指す。

同日、同市高岡台一丁目の高岡山センターで運行開始セレモニーがあり関係者や地元の住民約80人が出席。末松則子市長は「一人でも多くの地域のみなさんに利用してもらい、本格運用となるよう力を合わせて進めていきたい」、一ノ宮地域づくり協議会の林武繁会長(77)は「地域の夢が実現した」とそれぞれあいさつした。

代表者4人によるテープカットの後、末松市長ら9人が第一便に乗り込み、残った出席者らは拍手で車両の出発を見送った。

車両は三重交通が所有し、定員は11人。市が三重交通に業務委託し、同地区と市役所を結ぶ約13キロの区間を約1時間かけて運行。地元の病院やスーパー、鈴鹿市駅など21カ所を巡回する。平日のみ、1日3往復の路線定期運行。運賃は1乗車200円、現金のみ。今年度の事業委託料は253万円。

市によると、市内には鉄道駅やバス停から1キロメートル以上離れた交通空白地域が7地区あり、そのうち高齢化率が最多の一ノ宮地区で事業実施を決めた。

運行に向け、同協議会が主体となり、バス停の場所など具体的な運行計画を検討してきたという。

林会長は「今回の事業をきっかけに、地域のコミュニケーションが広がれば。利用者のいい足になればうれしい」と話していた。