有害物質入り油紛失 三重県、誤廃棄の可能性 桑名の河川敷で回収

三重県は22日、行政代執行で有害物質を除去している桑名市源十郎新田の河川敷で回収した低濃度PCB(ポリ塩化ビフェニール)を含んだ油を紛失したと発表した。誤って廃棄した可能性がある。

県によると、紛失した油は約2㍑。油の粘度などを分析するため、回収した地点ごとに10本のガラス瓶に小分けして保管していた。これらの瓶を段ボール箱に梱包(こんぽう)した状態で紛失したとみられる。

油の分析を受託する中部環境技術センター(松阪市伊勢寺町)の従業員が昨年8月、河川敷で段ボール箱を軽自動車に積み込んでセンターの事務所に搬送したが、到着後の所在が分かっていない。

分析を委託した川崎地質(東京)が昨年12月、センターに分析結果を問い合わせたことをきっかけに発覚。関係先などを探しても見つからず、他の廃棄物と一緒に誤って廃棄した可能性がある。

県は紛失による健康被害について「体内に取り込まれない限り影響はない」と説明。「結果的に管理が十分でなかった。今後は専用の容器を使って搬送するなど、再発防止に努める」としている。