元妻から長女連れ去り 未成年者誘拐を一部否認 津地裁初公判、夫側違法性争う姿勢 三重

別居中に離婚調停を申し立てた元妻と暮らしていた長女=当時(2つ)=を連れ去ったなどとして、未成年者誘拐と人身保護法違反の罪に問われている三重県津市青葉台2丁目、無職谷口彰太被告(35)の初公判が22日、津地裁(柴田誠裁判官)であった。谷口被告は人身保護法違反罪については起訴内容を認めたが、未成年者誘拐罪は一部否認。弁護側は未成年者誘拐罪の違法性を争う姿勢を示した。

検察側の冒頭陳述によると、元妻は平成30年9月に長女を連れて谷口被告と別居し、離婚調停を申し立てた。一方、谷口被告は元妻に対して長女との面会交流調停を申し立てたが、面会条件に従わなければならないことなどに不満を覚えたという。

起訴状によると、谷口被告は同年12月24日午前10時から午後4時までなどとする条件を受け入れたふりをして長女と面会。約束の時間を過ぎても長女を元妻の元に返さず、令和2年8月18日まで長女を滋賀県甲賀市のアパートに住ませたとされる。

元妻は平成31年2月19日、津地裁に人身保護請求訴訟を提起。谷口被告は同年3月29日、津地裁から4月18日に長女を地裁に出頭させるよう命じられたが無視し、令和2年2月25日まで裁判所による長女の保護を妨げたとされる。