「科捜研強化、新築を」 県警が関連費用要求 来年度予算、知事査定 三重

三重県警は20日、来年度当初予算案の編成に向けた知事査定で、科学捜査研究所(科捜研)の新築に向けた関連費用を要求した。映像解析やDNA鑑定といった科学捜査の必要性が高まる一方で、作業スペースが手狭になっているため。鈴木英敬知事は「要求を認める方向で議論する必要がある」と応じた。

県警によると、科捜研は昭和59年に発足。62年からは新築した県警本部内に設けているが、科捜研の人員は本部が完成した当時の2倍、機材は3倍に増え、作業のスペースが手狭になっている。

このため、県警は科捜研を独立させる形で新築したい考え。基本計画の策定費として、来年度当初予算案に356万円を要求している。関係者によると、総事業費は10億円程度と見込まれている。

岡素彦本部長は同じ部屋で複数の鑑定を実施することによる作業効率の悪さなど、現状の施設に関する問題点を挙げた上で「令和の時代に検挙率を向上させるためには科学捜査の強化が不可欠」と訴えた。

鈴木知事は「見えない新たな犯罪に対応するためには捜査力の強化が必要」とし、関連予算の計上を認める方向で議論すると返答。「近々お邪魔したい」と述べ、現在の科捜研を視察する考えも示した。

また、県警は大台署と尾鷲署の建て替えに向けた調査費として7500万円を要求し、大台署は県有地の旧宮川高グラウンドを建設候補地にすると説明。同じく老朽化が進む伊勢署への対応も求めた。

この日は雇用経済部と地域連携部の要求も査定。地域連携部は三重とこわか国体・とこわか大会(全国障害者スポーツ大会)の開催費が先催県の平均より1億円ほど安い115億円となる見通しを報告した。