伊賀市文化会館 上田保隆遺作展 故人をしのぶ 三重

【上田さんの作品が並ぶ会場=伊賀市西明寺の市文化会館で】

【伊賀】平成31年2月に81歳で亡くなった三重県伊賀市の画家、上田保隆氏の遺作展が19日、同市西明寺の市文化会館で始まった。描き続けたフクロウの大作や初期の抽象作品など計約70点を展示している。24日まで。入場無料。

上田氏は青山町霧生出身。大学時代から関西を拠点に公募団体二紀会で活躍し昭和53年に故郷に戻った。昼と夜で違う表情を見せるフクロウの二面性を伊賀忍者に重ねて約50年描き続け、平成12年県文化奨励賞受賞。幼児の造形教育に力を注ぎ県洋画協会会長として県の美術文化振興に心を砕くなど多方面で活躍した。

遺作展は同市文化都市協会が主催。深い赤色や緑色を幾重にも重ねた中からフクロウが鋭い視線を向ける作品は、石仏と共に描いた昭和50年代や線の要素を強調した平成10年代など表現の変遷を見ることができる。20歳代の抽象作品やアトリエの愛用品などの展示もある。

息子で造形作家の慎二さん(52)は「好奇心旺盛で遊び心を持って表現した姿を見てもらえたら」と話した。