土下座強要で百条委 津市議会で始まる 相生町自治会長問題 三重

【相生町自治会長による行政対象暴力や自治会への補助金不正支出の疑いを調査する津市議会の調査特別委員会(百条委員会)=市役所で】

三重県津市の相生町自治会の会長が、市職員に土下座や丸刈りでの謝罪を強要したり、自治会に市の補助金を不正に支出させたりした疑いを調査する市議会調査特別委員会(百条委員会)が19日、始まった。問題視されている事例が多岐にわたるため、テーマごとに審議する方針を決定。次回は27日とし、相生町の公共施設を巡る公共工事の発注方法や自治会長が関係する飲食店への補助金支出について審議する。

青山昇武委員(公明党議員団)の提案テーマが選ばれた。審議されるのは、いずれも相生町内の公共施設「津市相生会館」と「津市共同浴場」を巡る平成27年度の公共工事。工事を発注した市民部地域調整室によると、相生会館では1階と2階の雨漏り防止の塗装工事を同じ業者と契約した際、1階と2階を別々に契約するなど、不自然な点があるという。

自治会長が関連する飲食店への補助金支出を巡り問題視されているのは、空き店舗の利活用を促進する「商店街等活性化推進事業」。商工振興労政課によると、ある飲食店が平成30年3月に開店した際、自治会長が役員に名を連ねる任意団体が受け皿となり、店の改装費などで補助金の支出を開始した。家賃補助は開店から3年間有効という。

だが、開店から1年半ほど経過した令和元年10月、同店と同じ場所に経営者が異なる別の飲食店が開業。本来、空き店舗と認定するには半年空いた状態が続かねばならないが、市は当初の店から継続して自治会長が役員を務める任意団体に家賃に対する補助金支出を続けたという。

百条委は次回、この疑惑に関係する部署の幹部らを説明員として呼び、事情を聞く。百条委に出頭を求められた人は理由なく拒否できないが、次回は拘束力を持つ「証人」としてではなく、任意の説明員として出席を求めた。次回は27日午前10時から。市議会のホームページから動画中継も行う。