運送の宝輪、津の工業団地へ 立地協定、今秋に着工 三重

【調印式で、立地協定書に署名する蕪竹社長(右)と前葉市長=津市役所で】

【津】運送会社「宝輪」(三重県鈴鹿市)が18日、津市あのつ台一丁目の工業団地「中勢北部サイエンスシティ」に進出する立地協定を市などと締結した。今秋に着工し、来年10月の稼働を目指す。同工業団地への進出は75社目で、一部賃貸を含め分譲が完了した。

同社は中勢バイパスの開通で鈴鹿市とのアクセスが向上したため、進出を決めた。約20億円を投じ、約2万1800平方メートルの土地に2階建て、延べ床面積約9900平方メートルの事務所兼倉庫を建設する。3カ所目の物流センターで、約200人の雇用を生む見通し。

津市役所で同日、調印式が開かれ、蕪竹理江社長と前葉泰幸市長、同工業団地の土地を分譲する市土地開発公社理事長の盆野明弘副市長が立地協定書に署名した。立会人の県側は鈴木英敬知事が事前に署名を済ませ、代理の県職員が式に同席した。

蕪竹社長は「分譲している土地の最後の一区画を買わせてもらえることを大変うれしく、感慨深く思っている」とあいさつ。「私たちはサイエンスシティとともに発展してきた。今後は我々が発展することが津市への恩返しになる」と述べた。

市によると、同工業団地は市土地開発公社などが平成10年に造成工事に着手。12年に分譲を開始した。平成23年の東日本大震災で津波のリスクが顕在化して内陸部の需要が高まった上、中勢バイパスの開通で交通の利便性が向上し、分譲や賃貸が進んだ。

前葉市長は、工業団地84・2ヘクタールの分譲が完了したことに「丘陵地を開発するプロジェクトがようやくここまで来た。ものづくりの拠点となる姿が出来上がった」と感慨深げ。今後は「民間事業者が開発した工業団地への企業進出をサポートしたい」と述べた。