防災用パンを共同開発 伊勢、明野高と障害者施設 三重

【共同開発した防災用パン「あんぱんかん」をPRする生徒たち=伊勢市小俣町の明野高校で】

【伊勢】三重県伊勢市の県立明野高校と障害者施設を運営する社会福祉法人ベテスタ(松阪市)が、農業と福祉の連携「農福連携」の一環で、防災用パン「あんぱんかん」を共同でつくった。生徒と障害者が栽培したサツマイモのあんを使った缶入りパン。生徒のリーダー梅澤瞭太さん(17)は「たくさんの人の協力があって完成したパン。安納芋の濃厚な風味と甘み、備蓄用なのにふっくら柔らかでおいしい。普段のおやつとしても食べてほしい」と話している。

同校とベテスタは5年ほど前から、農作物の栽培などで協力している。ベテスタが運営する障害者施設で防災用パンの製造を手掛けていることから「災害時でもおいしく食べられるパンをつくろう」と、昨年3月から共同で開発に乗り出した。生産科学科作物部門の3年生7人と施設利用者も協力して、甘みの強い安納芋を栽培し、あんの製造は市内の老舗和菓子店「藤屋窓月堂」が担当した。ベテスタの施設でパンをつくり、長期保存ができるよう試作や菌検査を繰り返し、商品化にこぎ着けた。缶のデザイン案も生徒が考えた。

ベテスタの関口信人主任(44)は「高校生のアイデアが詰まった商品。施設の利用者にも刺激になった。今後も連携していきたい」と話していた。

「あんぱんかん」は1缶2個入り500円(税別)で、23日から販売開始。当面は同校直売所やベテスタで販売し、地元スーパーなどでの取り扱いも予定している。