志摩 貝の廃棄部分を活用 アコヤガイ、堆肥化実験 三重

【米ぬかと混ぜた貝肉を簡易型の容器に移す会員ら=志摩市志摩町和具で】

【志摩】真珠の原料となるアコヤガイの廃棄部分の有効活用に向けて、三重県真珠養殖漁協和具支所有志による和具真珠研究グループ(野村清孝代表)は13日、志摩市志摩町和具の同研究所敷地内で、廃棄される貝肉のコンポスト(堆肥)化に向けた実験をした。

実験は、真珠事業の研究や発展を目指す一般社団法人日本真珠振興会が真珠養殖業などの次世代育成を目的に実施している補助事業「次世代中核的人材支援事業」の本年度採択を受けて実施した。

アコヤガイから真珠や、高級食材として利用される貝柱を取り除いた後に残る貝肉は、これまで有効な活用方法がなく、多くは海中などに廃棄されていたという。

こうした背景から、同グループでは貝肉や貝殻などの廃棄部分を堆肥として有効活用するための研究を開始。実験で、廃棄貝肉・貝殻を堆肥にできるかどうかを確認し、堆肥化できれば、市内の小規模農家に利用を呼び掛ける考え。将来的には海域の環境保全や持続可能な真珠養殖につなげることを目的としており、県内では片田真珠養殖漁協に次いで2例目の取り組みという。

この日は会員らが県水産研究所の職員らの助言を受けながら、貝肉約百キロを米ぬか約10キロと混ぜ合わせ、敷地内に用意した簡易型の容器に籾殻と共に埋める作業に取り組んだ。

順調に実験が進めば約4カ月後には発酵を経て堆肥が完成する見込みといい、同グループの野村代表(53)は「再利用で持続可能な真珠養殖につなげていけたら」と期待を込めていた。