「空飛ぶクルマ」ルート確認 スペイン村―中空 ヘリで実証実験 三重

【中部国際空港を出発したヘリコプターから降り立つ参加者=志摩市の志摩スペイン村で(三重県提供)】

【志摩】「空飛ぶクルマ」の実現に向けて、三重県は13日、志摩市磯部町坂崎の志摩スペイン村から愛知県常滑市の中部国際空港まで片道約60キロの飛行ルートをヘリコプターを使って確認する実証実験を実施した。当初は関係者を集めた出発式も予定していたが、新型コロナウイルスの感染状況を受けて中止し、規模を縮小して実施した。

空飛ぶクルマは電動や垂直離着陸、自動操縦など、身近で手軽な空の移動手段として開発が進められている次世代型のモビリティ。県では過疎地や防災対策など各種課題の解決や新ビジネス創出に向けた利活用を目指して、令和2年3月に県版ロードマップを策定して取り組みを進めている。

この日は県外からの観光客が中部国際空港から空路を使って志摩市を訪れた想定で実験を実施。空飛ぶクルマの代替としてヘリコプターを使って空港から志摩スペイン村までを1往復し、想定ルート上を飛行した場合の法令や手続きに関する課題抽出、離着陸の利便性などを確認した。

参加者からは「大きな時間短縮になる。空からの景色も良かった」「飛行機からヘリへの乗り換えについてもう少しシームレスにできれば」などといった意見が寄せられたという。

県創業支援・ICT推進課の栗山武課長補佐は「実用化に向けてしっかりと飛行ルートを作り、ビジネスに向けて促進させていきたい」と期待を寄せていた。