シベリア抑留語り継ぐ 四日市で集い、林さん体験談 極寒の中、重労働 三重

【抑留体験を語る林支部長=四日市市安島のじばさん三重で】

【四日市】全国強制抑留者協会三重県支部(林英夫支部長)は11日、三重県四日市市安島のじばさん三重で「シベリア抑留の労苦を語り継ぐ集い」を開いた。30人余が抑留体験談に聞き入った。

林支部長(94)=鈴鹿市大池=は、昭和20年12月に満州から、旧ロシア軍によって貨物列車でモルシャンスクの捕虜収容所に連行された。極寒の中、森林伐採や木材をいかだに組んで下流に流す重労働と粗末な食事の毎日で、栄養失調や肺炎にかかり多くの戦友が亡くなった。やせ衰えた体で生き延びられたのは「こんな所で死ねるか」の一念と仲間同士の励まし合いだったと、3年余の抑留体験を語った。

また、「語り継ぐのは、生き残った我々の責務。戦争の悲惨さ、平和の尊さを訴え続け、亡くなった約6万人の同胞に報いたい」と話した。今回、体験発表を予定していた3人の内、大釋敏夫さん(97)と野原國雄さん(95)はコロナ禍での外出を危惧した家族から辞退の申し出があった。

講演後、モンゴル国立公文書館が保有する「抑留日本兵が労働に従事する映像」が上映された。