シベリア抑留の悲劇物語る 四日市・じばさん三重 体験者の絵や資料展示

【抑留体験者らが描いた絵画や資料が並ぶ会場=四日市市安島のじばさん三重で】

【鈴鹿】シベリア抑留体験者らが描いた絵画や体験を物語る資料、写真など約160点を展示した「シベリア抑留関係展示会」が9日、四日市市安島のじばさん三重6階展示室で始まった。「世紀の悲劇を銘記し、永遠の平和を祈念して」と題している。一般財団法人「全国強制抑留者協会」主催。総務省大臣官房総務課管理室、四日市市、同市教委が後援。11日まで。

展示は、太平洋戦争後、何年もの間、厳寒のシベリアで厳しい労働を強いられた捕虜収容所生活を忘れないようにと、体験者らが帰国後に描いた絵画の写真複製が並ぶ。吹雪の中で伐採作業をする抑留者、ツルハシやスコップを手に餓死した戦友を埋葬する抑留者、ソ連兵の目を盗んで牛の飼料をむさぼる抑留者―など。

また、抑留者らが建設した住居や学校、収容所跡などの写真、体験者の証言をもとに作成した収容所模型、防寒着や手袋などの資料を展示。ほかに近親者の旧ソ連抑留者個人資料開示の相談コーナーもある。

同協会県支部長の林英夫さん(94)は「終戦後に60万人が強制拉致され、6万人余の命が非人道的に奪われた。あらためて戦争の悲惨さ、平和の尊さを語り継ぐ必要性を強く感じる」と語った。展示最終日の11日午後1時半―同3時まで、同館6階ホールで「抑留体験の労苦を語り継ぐ集い」がある。参加無料。