正月客、最少58%減 県内の20観光施設調査 三重

三重県が7日に発表した正月(1―3日)の調査結果によると、県内の主要20施設を訪れた観光客は前年同期比58・5%減の53万8458人で、現行の調査が始まった平成28年以降で最少となった。

県観光局によると、20施設のうち減少幅が最も大きかったのは伊賀流忍者博物館(伊賀市)で、73・2%減の666人。増加したのは3・7%増の赤目四十八滝(名張市)だけだった。

博物館や水族館といった屋内型施設は、軒並み前年の4―6割減となった。一方、五桂池ふるさと村(多気町)が19・7%減にとどまるなど、屋外や自然体験型の施設は減少率が少ない傾向にある。

同じ屋外でも伊勢神宮は内宮が68・3%減の約11万6600人、外宮が71・9%減の5万4千人と大幅に減少。伊勢市が感染拡大防止を目的に「分散参拝」を呼び掛けたことが影響したとみられる。

また、主要施設への聞き取りでは「(車のナンバーを見ると)地元や県内からの客が中心で、県外からの来客はほとんどなかった」「グループや団体での来客が特に少なかった」との声があったという。

観光局は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出の自粛や観光支援策「GoToトラベル」の全国一斉停止が大幅減の原因と分析。各施設でイベントの中止が相次いだことも影響したとみている。

正月三が日の県内観光入込客数が前年との比較で減少するのは平成29年以来、4年ぶり。昨年の正月は連休が長期に及んだことに加えて改元の効果などもあり、28年以降で最多となっていた。

鈴木英敬知事は7日のぶら下がり会見で「コロナ後の低迷は残念で重く受け止めているが、自然体験などのチャンスも見えてきた。身近な観光の魅力を再発見することにもつながっていると思う」と述べた。