熊野 1年の平安願い矢放つ 大馬神社で弓引き神事 三重

【的をめがけて矢を放つ弓引き役=熊野市井戸町の大馬神社で】

【熊野】三重県熊野市井戸町の山間部にある大馬神社で6日、「大馬神社例祭」が営まれた。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、例年より参列者を少なくして実施。1年の平安を願って、90センチ四方の的に矢を放つ「弓引き神事」などが執り行われた。

神社は、平安時代初期の征夷大将軍・坂上田村麻呂が鬼ケ城(同市木本町)で討ち取った鬼の頭領の首を地中に埋め、その上に社殿を建てて「熊野国総鎮守」としたと伝えられる。

例祭では、本殿で祝詞奏上や豊栄舞の奉納があった。弓引き神事では、いずれも木本高校2年の榎本望悠人(みゅうと)君(17)=同市井戸町=と仲真叶(まなと)君(17)=同=が、矢を放つ「弓引き役」を務めた。

2人は直垂(ひたたれ)を身にまとい、約15メートル先の的を狙って10本ずつ矢を放った。20本中、2本が的に命中すると、見守った観客から拍手と歓声が起きた。

榎本君は「一本でも多く当てて見に来ていただいた方に喜んでもらいたかった。矢が当たってほっとした」、仲君は「気持ちを込めてできた。コロナでみんな気を張っているので、コロナが収束していつも通りの生活に戻ってほしい」と話していた。